真剣に家系探求

何かの縁で北海道に集まってきた祖先の歴史を少しづつ紐解いていきます。

ご参考になれば・・・私の除籍謄本請求

私は昨年夏より今年にかけて直系血族の戸籍・除籍謄本110通の請求を、29の市区町村に行い、そのうち98通を発行していただきました。

やはり、ある程度の都市は除籍謄本の保存年限80年を経過した時点で発行をしてくれなくなる場合が多いようです。

比較的小さな町村では、明治19年式戸籍も発行していただけました(大きな都市でも出してもらえるところは稀にあるようです)。

私の方法は、まず父の戸籍謄本を取り、そこに記載されていた元の戸籍(祖父の戸籍)の所在地の役場に行き、父方・母方の祖父の戸籍謄本を取得しました。

そこからは本州になりましたので、郵送していただくため、手許の謄本をデジカメで撮影して、必要な部分(請求戸籍の戸主との関係がわかるように)のみ印刷したものと、申請用紙(各自治体のホームページより印刷。ないところもあるので、手ごろな自治体のものを印刷して流用)。

申請理由の欄には、「除籍謄本の廃棄前の取得のため」といつも書いておりましたが、特に理由について何か言われたことはありませんでした。廃棄後にもし相続などで必要になったら困るからという建前ですが、まずそういうことで必要になることはないでしょうね。でも世の中何があるかわからないですから・・・。

それと免許証をコピーした紙の余白部分に、担当者の方が分かりやすいように簡単な系図、さかのぼれるだけ(あるいは没日がわかるまで)発行していただきたい旨、それと一言を添えておりました。

戸主が亡くなった際は、誰かが相続して新たな戸籍ができる訳ですが、隠居などで相続があったり、戸主の妻がその時点でご健在だった場合は、その相続先(長男など)の戸籍・・・その新しい戸主がたとえば曾祖父の兄(傍系)だったり、極端な話、養子だったとしても直系血族の人がその戸籍に居る場合は請求可能です。ただ、扱いは自治体によってまちまちのようですが。

あと、だいたいの自治体で戸籍謄本は450円、除籍謄本は750円の手数料が必要です。これは郵便小為替(私は50円・200円・500円・1000円のものを主に使い分けておりました)で支払うのですが、昨年10月より手数料が跳ね上がりまして、今まで発行手数料が1枚10円だったのが100円!と、10倍になってしまいました。

私は1回の請求でさかのぼれるだけ・・・没日がわかるまで・・・と、2~4通の請求を行い、さらに2通分くらいは余裕を持って同封しておりました。ただ、なるべくお釣りが出ないようにおくるのがマナーのようで、ある自治体からはお釣りが出たことで怒られたこともありました。

あとは、返信用封筒。私は角2形というのを愛用しておりました。返信用切手を余裕を持って200~240円分貼り、自分の宛名を書いて4つに折って同封してました。最後は請求先の住所(当時の地名から検索すると、現在の請求すべき市区町村がわかります)を書いて、140円分の切手を貼ってポストへ入れます。

だいたい中1日~2日(すごく遅いときもある)くらいで、「3代分さかのぼれましたので送ります」とか、「古すぎて発行できません」という電話がありますが、無い場合もあります。ずいぶんドキドキしながら待ったものです。

あと、たとえば高祖父の戸籍の曾祖母の欄に「○○県○○郡○○村 戸主○山○兵衛長女入籍」とだけ記載があって、詳しい地番がわからなくても、請求戸籍の住所を「○○県○○郡○○村」、名前に「○山○兵衛」と書いて請求したところ、探し出して発行していただけた自治体もありますので、あきらめずにダメもとで請求してみても良いかもしれません。

あのときの担当者の方、ご面倒おかけしました。

以上が私の経験談です。戸籍謄本というのは一般の人には数少ない、あるいは唯一の公式文書ですが、古いものは本当に廃棄されてしまうようなので、早めに行動したほうが後悔しないかもしれません。

同じ志を持った方のご参考になれば幸いです。