ひさびさに戸籍謄本
つい最近、戸籍謄本の保存年限が除籍後80年から150年になりましたね。
150年前といえば1861年、万延2年から文久に改元となった年です。
壬申戸籍も無い時代ですから、150年というのは今はあまり意味のない数字になります。
現状で取得可能である最古のものは明治19年式戸籍ですが、明治19年は1886年ということは125年前。
少なくとも今、明治19年式戸籍が残っている自治体の場合は、あと25年は安泰ということになります。
でも、今から80年前は昭和6年。
保存年限が150年という法が施行する前に、運が悪ければ昭和6年除籍以前の謄本が廃棄されてしまっている自治体もあるかと思います。
おそらく電算化が進んでいる都市部は絶望的なのではないでしょうか・・・。
そんな折、かつて「廃棄しました」と言われていた除籍謄本について、
「廃棄したことにしてはいたものの、実は残っていて、除籍後80年経過しているので発行していなかった」という可能性にかけて、除籍謄本を請求してみました。
実に3年ぶりの行動です。
結果としては、どうやら本当に処分してしまっているようで、前回同様「無いものは発行できない」という結果に終わってしまいました。
とはいえ、扱いは自治体によってマチマチでしょうから、かつてダメだったところでももしかすると・・・という期待を持ってしまいます。
しかし、今回は奇跡的に新たな除籍謄本を取得できることが判明。
それは、妻の高祖母の実家・竹内家のものでした。
竹内家はどこから北海道に来たかわからず、大伯母に「竹内は明治25(1892)年頃に鳥取からきたんだよ」と聞いてはいたものの、
鳥取のどこかまではわかっておりませんでした。
かつて妻の高祖母の父である「竹内惣次郎」の戸籍を請求したものの、
索引簿みたいなものに名前は載っていながら、そこには前年に謄本廃棄した旨の判子が押されていました。もう少し早く行動していれば・・・と悔やんだものです。
相続などで次代の戸籍に直系である惣次郎夫妻のどちらかでも記載があれば取得できたのに、
次代に繋がる戸籍謄本自体が無い以上、次代の名がわからずに戸籍が追えない形でいました。
しかし今回担当の方が、惣次郎の没後に相続した高祖母の兄の戸籍に高祖母の母が記載されていることを発見してくれたのです。
高祖母の母の名前でコンピューター検索できたようで、これはきっと電算化のおかげ!
しかし、そこには死亡の日付のみで、出生地(北海道以前の地)についての記載はありませんでした。
ただ、その謄本に記載されている唯一の直系尊属である高祖母の母・竹内たよ(1855~1942)の父として「竹内儀三郎」という名の記載が!
本当に久しぶりに名前だけとはいえ、1代遡ることができました。母は不詳でしたが。
今回の成果は保存年限150年への法改正とは関係ありませんでしたが、
まだまだ期待を持って、以前ダメだった福島県内の自治体に請求チャレンジしてみようと思います。
ネックは定額小為替の手数料が大幅に値上げ(10円→100円)されていることですね・・・。
ところで皆さまの中で保存年限150年化の恩恵を受けられた方いらっしゃいますか?
本文と全然関係ないですが、最近釧路では地場のスーパー(スーパーまつだ、妹尾商店、釧路市民生協など)が続々つぶれ、商店空白地帯ができてしまっていました。
その空白を狙って福岡からの黒船「トライアル」が半月のうちに2店舗(益浦と釧路町別保原野に)オープン!
今のところ評判も上々のようです。まだオープンしたばかりで推し量れませんが、今後、地元スーパーにとって脅威となっていくでしょうか。