昨年、矢祭町までお墓参りをした際に家紋を見たのですが、なんだか変わった家紋だったため、ネットでも家紋事典でも、見つけることができていませんでした。
▲「隅切角に違い鷹の羽」としていた紋。
そうしたら、先日ゲットしたユーキャンの家紋大事典に手掛かりを見つけたのです。
高澤等先生によると、まずこの枠は「隅切り鉄砲角」なるものだと。
なるほど。鉄砲の銃身がモチーフだったのか。
そして中身は普通の「違い鷹の羽」ではなく、「細違い鷹の羽」だということ。
合わせると、「隅切り鉄砲角に細違い鷹の羽」。長ぇ・・・。
他にもさっぱり謎のままの家紋があったりします。
「丸に結び木瓜」なのかと思っておりますが、あるいは釜敷紋が近いのかもなぁとも考えています。
▲五つ結び釜敷紋
でも探しても探しても「四つ結び釜敷」は見つかりません。
もう一つはよく出てきますがこの紋です。
釧路市の森井家では「丸に五三の桐」を使用しており、その前にいた八雲町の時点か、釧路に来た時点か、どこかで変わってしまったのでしょうね。
これもポピュラーな「五本骨扇」とちょっと違って、骨が四本なので「四本骨扇」なのでしょうか。
家紋についての素晴らしいサイト「家紋World」さまを参照してみます。
「扇は神の依代で、戦場で翻せば身を守り戦いに勝つと信じられた。」
ふむ。かつては戦に挑む家だったのだろうか?
言い伝えでは、菩提村に伝わる道路を造ったとか、土木系の仕事をしていたっぽいのですが、これは江戸時代以降のお話でしょう。
また、「嫡流から遠くなるほど扇の骨の数が少なくなった。」
ともあります。五本骨扇の家から分家したりしたのかもしれません。
それにしてもこの紋もひとつ上の紋も「四」なんです。
なんだか縁起が悪そうなものなので廃れていったのかも・・・とか邪推したり。
最後はこちらです。
文献やネットには「上がり藤に大の字」があるので、これは「丸に上がり藤に大の字」でしょうか。格助詞が多いですよ。
いや~それにしても家紋は奥が深いですね~。美しいですね~。それでは次週をご期待ください。サヨナラ、サヨナラ、サヨナラ~!