名字の読み方
名字には同じ漢字でも、違う読み方をするものがめちゃめちゃありますね。
「山崎」が「やまざき」なのか「やまさき」なのか。
「二木」が「ふたつぎ」なのか「にき」なのか「ふたき」なのか。
漢字を見ただけではわかりません。
あるいは「石井」という名字は、ほぼ誰が見ても「いしい」ですが、中には「いわい」と読む人がいたり、同じく「山田」が「やまだ」ではなく「ようだ」だったり、何でそうなった!?的な名字も数多くあります。
私の祖先でも「角田」姓がありまして、「かくた」、「つのだ」、「すみだ」と、どう読むかはこれだけでは不詳でした。
現在、賛否両論あるわけですが、ネット上で電話帳を見ることができます。家系を手繰っている私たちにとっては、非常に助かっています(同時に相手方にはご迷惑になっているわけですが・・・)。
その電話帳サイトの全ては、漢字の概念しかなく、読みまではわかりません。
そこで、古来からある紙の電話帳が登場です。
紙の電話帳は50音順で記載されておりますので、読みがほぼ判明するのです(「やまざき」と「やまさき」は区別されているのか不明)。
祖先の角田家は福島県白河市に在ります。白河市の電話帳を開くと、「かくた」が1軒あるだけで、その他は全て「つのだ」でした。「すみだ」は無し。
ちなみに、かのメリージェーン「つのだ☆ひろ」さんも、ここいらの出身だそうです。
逆に、宮城県には「角田(かくだ)市」がありますので、「かくた」、「かくだ」さんが多かったりするのかもしれません。
・・・ということで、紙の電話帳に頼る場面はまだあるわけですね。
こういった漢字は同じでも読みが違う名字について、ルーツの違いや分布を確認できる術ってなかなかないものですね。
最初に挙げた「山崎」に関しては、東日本に「やまざき」、西日本に「やまさき」のように、西日本のほうが濁らないというような統計があります。
これについては「中島」や「浜崎」も同じですね。
実際、妻の祖先である鳥取県の「中島」家は「なかしま」と濁らないですし。
こういった読みごとの集計があれば非常に助かるのですが、他力本願すぎてごめんなさいです~。
なぜこんなことを綴ったかというと、同僚の「猪原」姓。
同僚は「いはら」と読みますが、「いのはら」読みのほうが多勢なんですね。
猪原の発祥は広島県井原市だといわれており、大多数が発祥の地にいらっしゃいます。
井原ではほぼ全て「いのはら」読みのようでした。
「いはら」読みは大分市や、同僚のルーツである香川県高松市国分寺町が今のところ解っているところ。
先日、国分寺の猪原さんにお手紙をさせていただき、残念ながら繋がりを見出すことは叶わなかったのですが、非常に興味深い情報を教えていただくことができました。
おそらく平安時代まで京都に住んでいた猪原家の祖先は、崇徳天皇の刀鍛冶として仕えていたそうです。
しかし保元の乱で敗れた崇徳天皇は、讃岐に流されます。猪原の祖先も、共に讃岐へと移住したとのことでした。
後にいろいろあって最強の怨霊と云われることになる崇徳天皇は、讃岐の坂出で亡くなり、現在も坂出の白峰寺を菩提寺としています。
猪原の祖先は、この白峰寺に刀を奉納していたとのこと。崇徳天皇との関係が密接であったことを感じさせます。
猪原の祖先も坂出に菩提寺があったものの、現在は近隣のお寺に移籍したそうです。
・・・と、そんな「いはら」家ですが、果たしていつから、どういういきさつで「いはら」を名乗ったのか。
京都にも「猪原」姓の方がある程度いらっしゃるようですが、「いはら」か「いのはら」かは今のところ不明。
京都にいた頃から「いはら」を名乗っていたのであれば、もう900年以上になります。
なかなかのロマンではないですか!
ぜひともここは解明してあげたいところ。
そこまでの道のりは困難を極めそうな気がしますけれど(*´Д`)
あ、あけましておめでとうございます!
今年は元旦に鳥取神社へ初詣に行きまして、菊地家を代表して息子が小吉のおみくじを引きました。控えめな一年になりそうです。
そして、おとといはおとなり釧路町(釧路市とは別の自治体)の昆布森神社へとお参りへ。
海のほとりの高台にあるだけあって、絶景でございました。